冬至の二十四時に氏神様のお札を貼ると、すでにお正月気分となると同時に過去一年を省みることにもなる。
孫の誕生
孫は可愛いと世間では云う。
たしかにそうであろう。小さいからか仕草が愛らしいからか。今は人見知りが激しい時期なので私が顔を見せると途端に表情が変わる、泣かれてしまう。
無医村母子家庭を作ってしまった私にとっては、今の自分の子供のほうが孫よりもまだ可愛いと思うのは天邪鬼だろうか。
ある妙齢なお姉様が教えてくださった。可愛い自分の子供の子だから可愛いのよと。然もありなん。
長男が娘をかわいがっている姿を見ると、私も子供達をもっと構ってやれば良かったとつくづく後悔する。
娘の結婚
これにより、扶養家族が家内だけとなってしまった。税金が増えてしまうのは大問題である。
近くに住んでいるためか、頻繁に家内と娘は会っている、私も。嫁に出したはずなのにいつもそばにいるのは娘。
嫁を貰ったはずなのにいつもそばにいないのが息子。思えば私もそうであったなと、少々反省。
某医師の逮捕
臍帯血を乳がん患者の治療に用いたらしい、詳しい経緯は知らないが、臍帯血が固形がんに有効であるという根拠があったのであろうか?
その患者が有名な元女性アナウンサーであったが故に某医師が見せしめとして逮捕されたという噂もある。亡くなった彼女にはさぞご迷惑な話であろう。
胎盤や臍帯の臨床研究をしている我々にとってもいい迷惑である。なぜなら、一般の人には臍帯と臍帯血が同じ事であると混同されるからである。
インフルエンザワクチン騒動
過去20年、今回ほどインフルエンザワクチン入手に苦労した年はなかった。このことは前回のブログにも述べた。
毎年のことだが、年末までの当院におけるインフルエンザ罹患者の8割はワクチン未接種或いは接種後2週間以内の方達であった。
今シーズンはワクチン不足も手伝ってインフルエンザが大流行するのではなかろうか。と期待する医療関係者は私ばかりではあるまい。
帯状疱疹ワクチン
最近、ご高齢で帯状疱疹後神経痛を悩んでおられる方の受診が増えてきた。数年来の痛みに耐えてきた方たちばかりである。
場所柄か、今までは当院に帯状疱疹を発症してご来院くださるのは概ね30代であった。ストレスフルなお仕事や職場環境が誘因なのかもしれない。
昨年より帯状疱疹ワクチン接種を国が認めることになった。そこで、ワクチン適齢期の患者様達にはワクチン接種を勧め始めたが、その話をする一週間前に帯状疱疹になり痛い思いをしていると私より歳上の患者様がいらっした。あ〜もっと早くから帯状疱疹ワクチン接種を実施すべきであったと、反省反省。
ボトックス修整
他院で額にボツリヌス菌体外毒素注射を受けて無表情になったり、瞼が重くなったので治してほしいという患者様が、だいたい二月に一人ほどいらっしゃる。完全に復活するわけではないが、また元に戻り過ぎればシワが多く出ることになる。ちょっと特殊な手技で全くもって無害な処置により日常生活に支障のない程まで筋力を取り戻せる方法がある。処置には小一時間かかる。あまりにも簡単な事なので企業ヒミツとしている。さて、どこで治療してきた方達かというと、所謂駅名がつくチェーン店で処置を受けられた方がほとんどである。若くて経験の少ない医師であったり、注射する医師自身が診察しないらしい。
私が患者様の額にボツリヌス菌体外毒素を注射するときには、少なくとも三十分は筋肉の動きや患者様の表情の特徴を診察してから極力少量の注射で効果を出すように努力している。
名人じゃないですからチャチャと一瞬で盲目的に注射することが出来ないのです、私は。
塗布薬によるシミ消し挑戦失敗
特殊な機器や有害薬品を用いずに顔面のシミを消す方法はないものかと、自身の顔で実験してみたがごく僅かな変化しか認められず。此では、患者様に用いることが出来ない。もっと、研究せねばと、反省
成長因子注入による皺消し
数年、否、十年以上前から気づいている難治性の深い皺。過去にも侵襲の少ない治療を自身でいろいろと試してみたが、旨く行かなかった。今回はほぼ成功。但し治療部位に色素沈着をひと月ほど残した。これが解決できれば臨床応用できるのではと、甘く期待している。
トイレの使い方のモノ申す
保険診査というものがある、生命保険に加入する際に医師の診察を受けることである。この最、検尿は必須事項である。
トイレは、女性の場合には場所が一つであるが、男性の便器はいわゆる朝顔と洋式便座がある。採尿においては、洋式便座を用いる人が多いのが困りものなのである。なぜなら落差の関係で排泄物が飛散するのである。従って男性には朝顔を似て採尿するよう掲示してある。さらに、採尿カップは男性の朝顔の近くに置いておくのであるが、わざわざ洋式便器まで持っていき立位で排尿するらしい。洋式便器で座位で採尿するのならまだしも立ったまましているのであろうか?現場を見たことがないので定かではないが、床が汚れていることからそう察するしかない。現代の男性は朝顔を使用しないのかと疑問に思う。
過度の期待
東京都初の女性首長が誕生して久しい。珍しさも手伝ってか彼女が指揮した政治団体は得票数を期待以上に伸ばすはずだった。然しながら、徐々に泊が剥がれていった。彼女の言葉は奇麗事を並べ他者を批判し優位に立つという、当に前職そのものであった。
信じた我々が馬鹿でした。ただただ反省
診療時間の短縮
諸般の事情から、診療開始時刻を暫定的に1時間遅くする事にした。そして一月がたった今、このままで行くかと考えている。
毎度のことだが、この文章をもっと早くに書き始めればよいのだが、なかなかの始動しないという体たらくなのである。
最近、会社内で紹介されて来院してくださる患者様が増えてきた。どうやら、私の診療態度を良くも悪くも評価されているようである。いわゆる風邪だろうが、水虫だろうが、検査データの解釈やら処方内容の説明、薬の飲み方など、とうとうと喋ってしまう。時間のない方に取ったらさぞご迷惑なことかもしれない。待ちの患者さんが少ないことも、私の診察時間を長くしている一因であろうが、自分が患者の立場だったら処方箋印刷マシーンに診療してほしくない、ただ、それだけのこと。先日なんぞ、紹介されてきた方曰く、「良い先生だよ。ただかなり個性的」と紹介されたという。なんのこっちゃ?
私自身が反省すべき事は少なからず
診療態度に問題は無かったか
診療のモットーとしては 「威張らない媚びない」 はずであるが何回も同じ説明を繰り返さねばならないときには苛立ちを隠せなくなることもある。先方の理解力が足りないのではなく、私の説明力が不足で理解困難なのであろうと、反省せねばならない。
還暦をとうに過ぎてもこのありさま、来年はもっと大人にならんとなと、独り言つ